「お金はないけど、推しには貢ぎたい!」そんなアメリカ遠征が趣味の人間による、実体験に基づいた「アメリカでの移動手段おすすめ4選」を、それぞれのメリット・デメリットと共にご紹介。「一人旅」or「複数人」でオススメの方法は異なりますので、ご自身に合った方法を見つけてみてください。できるだけ「余計な費用は節約したい!」という方の参考になれば嬉しいです。
アメリカ移動手段:ひとり旅ならコレ!
バス
女一人旅をする中でいろいろと試した結果、最も使う機会が多いのがこちら。なんてったって「安く」て「安全」だから。
メリット① 安い
アメリカのバスはとにかく安い!
地域にもよりますが、1回の乗車につき1ドル~3ドル(およそ130円~400円)が相場。この料金は、距離に関係なく一律です。※エリアによって+料金がかかる場合もあります。
メリット② 乗り継ぎ無料
料金が一律なことに加えて、乗り継ぎも無料なことが多いです。つまりどこまで行ってもずっとこの料金!ただし、こちらの適応には「トランスファー(乗り継ぎ)カード」が必要になります。また、時間制限もありますのでご注意ください。
フリーパスも購入可能ですが、
目的地へ1回往復する程度であれば
フリーパスを買わない方が安いことが多いです。
デメリット① バスの中が汚い
デメリットとしては、日本と比べるとバスの中が汚いこと。「安い」=いろいろな方が乗車するということになります。バスの中にゴミが散らかっている場面はよくある光景。それさえ我慢できれば、タクシーを使った時に比べて、1回で2,000円~3,000円節約できるのではないでしょうか。
バスの中って掃除しないのかな・・・
デメリット② アナウンスが雑
日本では、ご丁寧に「次は○○駅です。」といった利用者へ降車のタイミングを教えてくれる音声ガイドや、「バスが止まってから席をお立ち下さい。」などの車内アナウンスをしてくれますよね。アメリカは多くの場合、ここまでご丁寧に到着地などをお知らせしてくれません。中には「次の駅がどこなのか」すらアナウンスしない運転手さんもいます。また、日本とは異なる文化がありますので、乗り方・仕組みを理解していないと最初は戸惑うかもしれません。
▼バスの乗り方はこちらで詳しく解説!
とはいえ、一度要領が分かればとっても簡単で、地下鉄よりは快適&移動スピードも意外と早いので、「一人で節約しながら移動したい!」という方が使わない手はありません!
地下鉄
初めて一人でニューヨークに行ったときは、フリーパスを購入して毎日乗っていました。特にニューヨークの地下鉄は毎日おもしろい出来事がたくさん起きるので、観光のひとつとも言えるかもしれません。
メリット① 安い
バスと同じく安い!
地域にもよりますが、バスと同じフリーパスで乗車できる場合もあります。1回につき2ドル~4ドル(およそ260円~520円)が相場。
メリット② 24時間運行
バスと料金や要領はほぼ同じですが、大きな違いは24時間運行ということ。24時間ではなくても、深夜遅くまで動いている地域が多いです。これは終電を気にしなくていいので助かりますよね。
メリット③ 路線がシンプル
日本と比べると路線がシンプルで分かりやすいと思います。「東」「西」「南」「北」で矢印が分れていることが多いので、方角さえ把握できていれば、「間違って違う路線に乗ってしまった…!」なんて事態が起こりにくく、見知らぬ土地×方向音痴にはありがたい手段だと思います。
メリット④ 速い
地下鉄は、バスや車より速いので時間がないという場合にもオススメです。日本と同じく「特急」もたくさん走っています。
デメリット① 汚い、薄暗い
こちらもバスと同じく、地下鉄のホームや車内は汚い、さらにバスと違って薄暗いことが多いです。場所によっては、においもきついかもしれません。
デメリット② ホームレスが住んでいるかも
地下鉄のホームに住んでいる方もよく見かけます。「お金をくれ。」と話しかけてくる方もいますので驚かないように。
ただ、「地下鉄は危険だ。」という声をよく耳にしますが、私は10代の頃から一人で乗っていて、危険な思いをしたことは一度もありません。もちろん”怪しい人”はたくさんいるので、警戒するに越したことはないと思います。
アメリカ移動手段:2人以上ならコレ!
荷物が多い場合もこちらがおすすめです。
配車アプリ|おすすめは「Lyft」
普通のタクシーとは違い、アプリ上で手配するタイプのタクシーのことを言います。アメリカでは、だれでも副業として簡単に登録できる仕組みなので、運転手は普通の主婦だったり学生だったりさまざま。よって、タクシーといいつつ、車は一般車となります。
メリット① 普通のタクシーより安い
時と場合によりますが、大半はそこらへんを走っている通常のタクシーの6~8割くらいの料金で移動できます。
メリット② どこにいても呼ぶことができる
バスや地下鉄と違って、どこにいても呼ぶことができるのがいいところ。配車型なので、自分でタクシーを探す手間が省けます。とはいえ、あまりにも運転手が行きにくいような場所(山奥や人通りが多い場所など)だと来てくれるタクシーが見つからない場合もありますので、ピックアップしてもらいやすい場所を指定するのがおすすめです。
メリット③ トラブルになりにくい
運転手は一般人らしいけど、安全なの…?
配車アプリに登録している運転手で、日本のように「タクシードライバー」として運転手をしている方には出会ったことがありません。副業、暇つぶし、お小遣い稼ぎくらいの感覚で登録している人ばかり。とはいえ、彼らもアプリ上でしっかり評価されますので、むしろ神対応をしてくれるドライバーが多い印象です。チップは降車した後にアプリ上で決めればいいので、チップに関して揉めることもありません。
メリット④ 目的地を間違える心配がない
手配(支払い)~乗車~降車まですべてアプリ上で手続きが完結します。予め自分が指定しておいた場所が運転手のナビに登録されているので、仮に英語が苦手だとしても、目的地に関して特に説明する必要はありません。
メリット⑤ アプリ内で割り勘もできる
2人以上で乗った場合、対象者がアプリに登録していれば、アプリ上で割り勘機能が使えますのでとても便利です。
デメリット 料金が流動的
空港やイベント後など、需要が高いときは値段が跳ね上がります。結果として通常のタクシーの方が安いということも。また、時間帯によっても大きく変動します。こんなときに試してほしい方法がこちら。
【ヒント】より安く手配するには?
配車アプリといえば、有名なのはUberですよね。しかし、先日(2023年)実際に試してみた結果、
同じ目的地・時間帯でも
Lyftの方が比較的安いことが分かりました。
(私が試した10回のうち9回はLyftの方が安かったです。)
中には3,000円以上の差が出ることも。同じ配車アプリでもここまで差が出るとは新発見でした。
ドライバーはUberとLyftどちらにも登録している方がほとんどで、乗車側にとっては何の違いもないので、同時にどちらも調べて安い方に乗ることをおすすめします。
レンタカー
3~4人で移動するなら、やっぱりレンタカーがオススメ!5人乗りで1日5,000円(+ガソリン代)が相場。
メリット① 移動範囲が広がる
公共交通機関では行けないローカルな場所にも行けちゃうのが魅力です。バスや地下鉄での移動だと時間もかかる上に、どうしても行ける場所に制限があります。また、荷物量を気にしなくていいので、買い物がしやすいのも良いですね。
メリット② 自分のペースで動ける
夜暗くなってからも、車であれば怖い思いをすることもなく移動できるので、時間を気にしなくていいのもまた魅力です。
注意点
ただし、国際免許が必要であること、交通ルール・駐車場の仕組みが異なること、そして25歳未満の方は運転できない場合もありますので、この点においては注意が必要です。
また、アメリカのドライバーの運転は荒いことが多いので、事故には十分お気を付けください。
おすすめできない移動手段は?
正規タクシー
あまりオススメできない理由
白タク(違法タクシー)は論外ですが、「安く移動すること」を優先する場合、個人的に正規タクシーはあまりオススメしません。
特に「英語の話せない日本人」は要注意。
というのも、私が初めて一人でニューヨークのイエローキャブに乗ったときの話。最後に料金を告げられ、チップ含めて気持ちプラスで払おうとしたころ…「これじゃ足りない。」や「高速道路(無料)を使って早く着いたんだからもっと上乗せしろ。」などとケチを付けられ、しばらく降ろしてもらえなかったことがあるから…。結果的に通常の相場+8,000円ほど上乗せさせられる羽目に。
個人的にトラウマになっているだけで、もちろん常識的な範囲で対応してくれる運転手もたくさんいらっしゃると思います。
ただその後、自分なりにルートを調べ、バスや電車を駆使したところ、正規タクシーだと1万円かかる距離を1,300円で済ませることができました。
まとめ
時間や体力に余裕がある場合は、バスや地下鉄が断然おすすめ!円安の今、タクシーを我慢して1~2回利用するだけでも数千円の節約になるはずです。その分飲食やお土産に回してみてはいかがでしょうか?